SSD への引越は True Image 2012 が最適
このブログでは何度も書いてきましたが、SSD を使うと PC 環境は圧倒的に快適度が増します。一度慣れてしまうと HDD 環境が非常に苦痛に感じます。ただ唯一面倒だと感じるのがディスク交換作業です。
もちろん再インストールなんてアホな作業はしたくありませんから、ディスクを複製(クローン作成)による引越を考えます。結論から申しますと、お金は 6,000 円ほどかかってしまいますが、True Image 2012 を販売元からダウンロード購入し、ディスクのクローン作成機能(試用版は本機能が使えません・・・)を用いて、SSD への引越作業を行うのが、僕の経験上ではもっとも安全でお手軽です。
販売元の製品ページ: http://www.acronis.co.jp/homecomputing/products/trueimage/
以下、その理由について書いていきます。
Crucial m4 SSD CT256M4SSD2 を購入したことで、今回はディスクの引越を2回実施しました。
1. 自宅マシンにおいて、intel SSD → Crucial m4 SSD
2. 会社マシンにおいて、HDD → intel SSD
今回、1,2 はそれぞれ異なる手法を用いて移行作業を行いました。まずは無料で移行作業を実施したかったので、ネットで最新の引越手順について調査。一番良くまとまっていたのがこちらです。
「フリーソフトで行く! 大容量HDDからSSDへデータを丸ごとコピーで簡単移行! : Laineema 」
説明も詳しいので、記事を読みながら作業を進めれば、引越作業は無事完了することでしょう。
フリーの EASEUS Partition Master Home Edition を用いてパーティション複製を行います(日本語公式ページはこちら)。
ただこちらのパーティション複製方法では、パーティションアライメントがずれてしまう問題が指摘されています。パーティションアライメントがずれてしまうと、一般に性能は劣化します。
パーティションアライメントについての詳細説明は下記を参照ください。
「NAND/AFTにおけるパーティションアラインメント問題のまとめ - Lansenの現実逃避日記」
パーティションアライメントの件については、本文にも明記されているので、劣化を認知した上で本手法で引越を実施したのですが、ベンチマーク結果を眺めていると悲しくなりました。特に Windows の体感に効いてくる 4K の性能劣化は、やっぱり許せない気持ちになってきます。
左がパーティションアライメントがずれた状態で、右が調整後のベンチマーク結果です。
パーティションアライメントの調整方法は、同ブログ続編記事にて解説されています。
「SSDの4K Writeが遅いときはパーティションアライメント調整で改善!!Paragon Alignment Tool の購入方法も解説! : Laineema 」
残念ながらフリーコンセプトは崩れ、3,000 円弱の有料ソフトの Paragon Alignment Tool を用いてパーティションアライメントの最適化を行います。実行前は最適化されていない旨が表示されていた画面でした。
アライメント最適化が成功すると、ディスクの色が黄色から緑に変わります。この状態で計測したベンチマーク結果が、前述した CrystalDiskMark の右の結果な訳です。
最適化が失敗する場合には、Alignment options 画面の部分で、「Protect from an accident data loss」のオプション値を選択すれば成功するようになると思います。
これでやっと終わりかと思いきや、パーティションコピーだけでは Windows7 が起動せず、Bootrec コマンドでスタートアップ修復を行う必要がありました。手順については、下記を参考にしました。
「備忘録:Windows7が起動しなくなってスタートアップ修復もできないときの対処法 - Dull as a Butterknife the Next Generation 」
ここまでたどり着くのに、えらい時間がかかりました。もの凄い労力を払う羽目になりました。正直言って、3,000 円で Paragon Alignment Tool まで購入しちゃいましたが、同じ手順で会社マシンの HDD を SSD へ移行したいと思えません。そこで二重の投資(もしくはタダより高いものはない、安物買いの銭失い)になっちゃいましたが、True Image 2012 を購入することにしました。
True Image 2012 は、パーティションサイズの相違の考慮、パーティションアライメントの最適化も考慮するのみならず、ブータブルディスクにしてくれるので、もうほんと、数クリックで後は待つだけで、完璧な引越作業を行うことが出来ます。
まずは、ディスクのクローン作成をメニューから選択。
クローンモードは自動を選択します。
ディスクコピー元の使用容量が、コピー先の SSD の容量以下ならコピーが可能となります。
あとは待つだけです。ホントこれだけです。はじめっから True Image 買っておけば良かったと後悔しまくりでした。HDD から SSD へのクローン作成は思ったほど時間がかかりません。やはり SSD の Write 性能が効いてるのでしょう。
クローン作成後、念のために Paragon Alignment Tool で検証してみたところ、アライメント最適化済みと表示されました。当たり前ですが普通にブートできます。この普通さが凄いところなんです。
長々とした記事におつきあいいただき有り難うございました。再度結論です。
SSD への引越作業を "労力も含めて" 最も割安にする方法は、True Image 2012 を使うことです。6,000 円の投資が必要ですが、総合的に見て絶対割安です。
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EaseUS
drk7.jp 管理人様
お世話になっております。EaseUS Softwareです。
突然のコメント、失礼致しました。
御サイト上で弊社の製品をご紹介頂きまして感謝しています。
この記事を拝読した後、ちょっとお願いしたいことがございますが、宜しいでしょうか?
より詳しい内容をお読みになりたいユーザーのために、記事中にEaseUS Partition Master Freeの日本語公式ページをご追加頂けませんでしょうか?
http://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html
お手数をお掛けまして、すみません。
また、以前のEASEUS Partition Master Home EditionをEaseUS Partition Master Freeという製品名に変更したことをご理解頂けばと思います。
ちなみに、このEaseUS Partition Masterはもう11.9にアップデートしました。お時間のある時に、上記のページにてご覧ください。
どうぞよろしくお願い致します。
VA053879
★パーティションの作成/コピー等を行う場合 (AFT-HDDやSSDやUSBメモリの場合は特に) 、
フリーソフトの "MiniTool Partition Wizard Home Edition" を推奨します。
AFT (Advanced Format Technology) HDD等で必要なパーティションアライメント調整も可能です。
なお、下記のツールはアップデートされている可能性があります。
- MiniTool Partition Wizard Home Edition 7.8 Full version (freeware, 32bit)
http://www.partitionwizard.com/download.html
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(参考) USB ブート on USB HDD/SSD/Memory for Windows7 / WindowsPE etc.
The making of the integrated ISO file / bootable CD/DVD/BD
http://hp.vector.co.jp/authors/VA053879/bootcd.htm
The making of 2048[sct] aligned / 2^n[GB] normalized partitions
http://hp.vector.co.jp/authors/VA053879/mkpart.htm
The making of USB bootable system for Windows 7 (OEM_SLP) / PE3.x
http://hp.vector.co.jp/authors/VA053879/usbboot.htm
mino
intel SSDをつないでいる環境なら無料で移行ツールが使えます。
http://www.intel.com/jp/consumer/Shop/diy/features/ssd/migration/index.htm
これを使えばよかったのではないでしょうか。