インクいらずで手のひらサイズの極小フォトプリンターPocket photo LG PD241T を購入
去年の夏にポータブルアンプ OPPO HA-2 を買ってから何故かふーっと物欲が消えてなくなった時期が半年ほど続いたのですが、ここ最近はまた物欲が沸々と湧いて出てくるようになりました。何か新しくて面白いコトないかなとアイデアを求めて世の中の面白ガジェットを毎日のように探しまわっているのが物欲の原因です。わかってます。
ガジェット探しで毎日飽きもせずに観てるのが海外のクラウドファンディングの2巨頭でもある KickStarter と INDIEGOGO です。僕的には INDIEGOGO の方が趣味に合うプロジェクトが多いです。そんな中で個人的にビビっ!!ときたのが INDIEGOGO で見つけた極小プリンターのプロジェクト LifePrint: Photos that come to life in your hands! です。
この時初めて世の中には手のひらサイズのプリンターが存在するんだ!と知りました。もうこのプリンターを買うしかない!と鼻息が荒くなったものですが、よくよくプロジェクトの完成時期を見ると商品が配送されるのが 2016 年 8 月です。むぅ流石にそこまで欲しいと思い続けることは無理だなと諦め、世の中には既に販売されてるはずだっ!と手のひらサイズプリンターを探し始めることにしました。
もっとも何に使うんだ!?と問いつめられると正直答えに困るので問いつめないで欲しい。でもとにかく何故だか欲しくて堪らないので仕方がない。物欲を解消するには今欲しい物を買って欲求を満たすしかないのです!!
手のひらサイズのプリンター探し
そんなわけで手のひらサイズの極小プリンターの品定めを始めました。ぱぱっとググるだけで市販で手に入りそうな商品は3つしかないことが直ぐ分かりました。ポラロイドの PoGo と LG の Pocket photo PD251 と富士フィルムの Pivi の3つです。早速3つをスペック比較。
PoGo | PD251 | Pivi MP-300 | |
---|---|---|---|
サイズ(mm) | 120x72x23.5 |
128x79x23.5 |
146x102x29 |
重量(g) | 227 |
183 |
225 |
プリント可能枚数 | 15 |
20 |
100 |
用紙サイズ(mm) | 76x50 |
76x50 |
86x54 |
印刷方式 | ZINK(感熱式) |
ZINK(感熱式) |
感光式 |
解像度 | 300dpi |
300dpi |
254dpi |
用紙 | 専用紙 |
専用紙 |
カートリッジ |
1枚単価 | 約90円 |
約58円 |
生産終了 |
USB | o |
o |
o |
Bluetooth | o |
o |
x |
赤外線 | x |
x |
o |
本体価格(Amazon最安値) | 17000円 |
12642円 |
14800円 |
補足 | 販売中 |
販売中 |
生産終了 |
スペック的には富士フィルムの Pivi MP-300 かも知れないが、いまいち売れなかったのか生産終了っぽいので、ポラロイドか LG の二択となります。お値段的なことも踏まえて総合的に判断すると LG Pocket photo 一択かなーと思う次第。
LG Pocket photo PD251のデザインが気に食わない
さて買う商品は LG Pocket photo に決めましたが、最新の PD251 はどうにもデザイン的に受け付けないフォルムをしています。なんやねん!この左右異なった配色と菱型っぽい形は。明らかに持ちにくいやろうが!
ちなむにひとつ前の型の PD239 は納得の行く形。ちょっと調べてみたところでは PD251 の基本スペックはほぼ同じで、違いは形と重量と bluetooth 規格の違いのみのようです。重量差は +39g と体感できる差なので気にはなりますが、見た目の良さには変えられません。
日本未発売モデル PD241 を並行輸入で購入
とまぁそんなわけで PD239 を買うことに決めたので Amazon でショッピングを楽しんでいたところ PD241 というモデルの存在に気が付きました。Amazon の説明によると PD239 の後継機種らしいのですが、何故か LG の日本語サイトには商品説明がなく日本未発売のモデルのようなのです。
PD239 との違うは重量のみでしょうか。218g のようなので僅かに PD239 より軽くなった模様。なによりデザインが PD239 を踏襲しているところが気に入りました。
せっかくの手のひらサイズなので多分持ち運びたくなることでしょう。なのでレザーケース付きのモデルを選ぶことにしました。専用紙を毎度買い足すのも面倒なので当面困らないであろう 60 枚付属セットモデルをチョイスしました。これで約2万円。多分格安だと思う!
並行輸入モデルなので商品が届くまで3週間もかかった
よくよく見ると、商品名に並行輸入品と書いてあります。既に並行輸入したモノが Amazon さんなのでサクッと届くものだろうと思ってましたが、なんと驚きの3週間後にやっと届きました。どうやら韓国から船便でちんたらちんたら輸送されてきたようです。お隣の国なのでもっと早く届くだろうに!と思ったりするわけですが、まぁ届くのにえらい時間がかかりましたが、後で関税支払いもないので Amazon の並行輸入品の購入は時間はかかるけど超気楽です。
いざ開封の儀!
何やら微妙な電子臭がする厳重な梱包を引き破り、いよいよ PD241 とご対面。ケースの色は他になかったんかよっ!と突っ込まれそうなショッキングピンクですが、まぁセット販売してたのはこの色だけだったので選択の余地はなかったんです。
それにしても何このサイズ!ほんとに手のひらサイズです。厚みはスマホ2台分ですが、大きさは iPhone6+ よりも小さいです。フォトプリンターはフォト印刷に特化した作りで文字を印刷できるわけではないので、一般用途のプリンターと比較するわけには行きませんが、このサイズでプリンターと考えるとその技術にワクワクします。
その技術の肝となるのが 2007 年に ZINK Imaging 社が開発した ZINK Zero Ink(じんく ぜろ いんく)という方式。名前の通りインク不要の技術で、専用紙は 14 層になっていて、それぞれの層に異なる温度で発色する色素の結晶体が塗られており、その染料結晶をプリントヘッドの熱で溶かすことにより発色させる仕組みとなっているそうです。しかも用紙表面はコート層により保護されているため印刷直後の乾燥などを考慮する必要ないことと、常温では全く発色しないため専用紙の扱いが楽という利点があるそうです。
ちなみに、そもそも事の発端となった LifePrint も ZINK 方式のプリンターでした。
この ZINK 用紙を本体を開けて必要なときにセットするだけで印刷可能になる。あとは bluetooth でスマホから印刷命令を送るだけ。こりゃ帰省時などにちょっと写真を撮ったりするときに夢が広がるような気がしたりしなかったり。( ̄ー ̄)ニヤリ
本体の重さは 219g でした。公称値よりも 1g 重いけど、まぁ気にしない。ちなむにケースに入れた時の重さは 260g です。まぁそんなに持ち運びには苦にならない重さです。
本体の充電は側面に付けられた microUSB 経由で行います。可愛らしい USB 充電器が付属されていましたが、パソコンに繋げるスマホ用の USB ケーブルと兼用して充電しています。フル充電には大凡 3 時間程度かかりました。
逆に 3 時間充電しても 20 枚しか印刷できないと考えると、電源効率悪っ!って素人でも気が付きました。まぁ感熱式なのでプリントヘッドの熱調節にもの凄く電気を食うんでしょうが、2007 年に ZINK が世に出てから既に 9 年経とうとしていますが、未だ改善されてないことろを見るとこの方式では超えられない技術的ハードルが何かがあるんでしょうね。
普段持ち歩いて使ってみたい
ちょっとまだセットアップをしてる最中なので後日使い勝手について追記しようと思う次第ですが、週末に出かけるときに持ち歩いてみようかと思います。
もうちょい先を言えば、娘にはもう中学生になったらスマホを持たせようと考えてて、そんとき Pocket photo も持ち歩くと重宝するんじゃないかな?なんて思ってたり、もしくは奥さんが趣味でやってるスクラップブッキング・アルバムの素材にも便利に使えるかも?なんて思ったり、、、まぁそんな意図で買った狙いも若干あったりなかったり。((✧ꈊ✧))キラーン
とりあえずこんな感じで使って欲しいなー的なプロモーションビデオは海外の CM では流れてたりするようですね。
実際に印刷してみたけど良いよこれ!
何しろ並行輸入品なので付属のマニュアルは韓国語でサッパリ読めないので、先人たちの紹介ムービーを youtube で見ながら学習して印刷をしてみました。手順は概ね以下のとおりでした。
- PD241 のカバーを開けて、まず最初に専用紙パック内に同梱されている青い用紙をセット。表裏がよくわからないけど無地のほうを表にしてセットします。
- ZINK 用紙をセット。こちらも無地のほうを表にしてセットします。
- PD241 の電源を ON にします。この時点でカバーは開けることができなくなります。
- スマホと PD241 を bluetooth でペアリングします。
- 専用アプリ Pocket Photo を起動して印刷したい画像を選択したら印刷ボタンを押下します。
- 1分ほど経つと青い用紙が出てきます。
- 更に1分ほどすると印刷された ZINK 用紙が出てきて印刷完了
画質は正直あまり期待していなかったのですが、一昔前のプリクラ並といったところでしょうか。悪く無いです。
昇華型プリンターに似た仕上がりでドット感などは皆無ですが、色の再現度はそんなに高くないです。悪く言えば明瞭感に欠けるやや気挑みがかった古ぼけた色の仕上がりです。良く言えば一昔前のフィルム写真のように温かみのある仕上がりではあります。
まぁとは言え、手のひらサイズの機械で実際写真がジジジジと印刷されるのには感動しました。いやこれ思った以上に楽しいわ!(≧∇≦)b
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