WiFiが混線するので無線LANルータを AtermWG1800HP2 に買い替えた
過去の数々の苦い経験から個人的にはバッファロー製品は極力控えるようにしてます。そんなわけで無線 LAN ルータに関しては昔から NEC の Aterm シリーズを使い続けています。2008 年に Aterm WR8500N に買い替えて以来、速度や電波強度の性能はもちろんのこと、自宅サーバを運用していた時にはルータとしての CPU 性能的にも何ら不満なく使えてきました。
が、ここ最近事情が変わってきました。2.4GHz 帯が猛烈に混線します。
うちは社宅なのですが、1年前まではこの社宅取り壊されるんじゃないかと思うほど閑散としていた状況だったのが一変!引越ラッシュで人が増えました。人が増えるに連れ WiFi アクセスポイントも増えました。2.4GHz 帯の混み具合はご覧のとおり。今この瞬間ですら11のアクセスポイントが見えます。壁も薄いので上下左右のお家の無線LANはバッチリつかむことができます。
一方の 5GHz 帯は僕みたいな技術よりじゃないと知らないらしく、完全なる安全領域です。
じゃぁ 5GHz 帯を使えば良いじゃないかっ!って話なのですが、WR8500N は 2.4GHz と 5GHz を同時接続できません。WR8500N の唯一の弱点と言える点です。2.4GHz じゃないと繋がらない機器や PC があるものだから無線ルータを買い換えるしか無い!そんなわけで NEC 製からまたチョイスすることにしました。
無線LANルータは最上位機種を買っておけば間違いがない
過去の経験から中級機種の WR6600H ってのを買った時がありました。その時は自宅サーバを運用してましたが、CPU 性能が足らずに 8500N に買い換える結果となりました。その時の教訓として、無線性能だけではなく総合的な性能(いや、いざというときの戦闘力と言っても良いか)を考えると、最上位機種を選んでおけば間違いがないということでした。
というわけで NEC の無線LANルータのページを見てみました。
7年も経てば随分と性能も変わるものです。今どきは 2.4GHz と 5GHz の同時利用はすべての機種で当たり前のようにできるようです。最新の 11ac ですらほぼ全ての機種がサポートしてます。
教訓通り最上位の AtermWG1800HP2 を購入
最上位機種を買えば良いと決めてるので、迷わず AtermWG1800HP2 一択です。最上位機種といっても価格は Amazon でも実売価格1.2万円少々と一昔からすれば随分と安くなったものです。
既に一週間ほど前に配送済みでしたが、ここ最近は仕事で帰りが遅かったためルータ切替日は二日前からとなりました。
無線LAN区間の理論上の最大速度は驚きのギガ超えの 1300Mbps です。実効値でも 600Mbps 以上出るようです。残念ながら我が家には 11ac に対応した機器がひとつもないため、その恩恵を受けることはできませんが、11n 程度の速度でふん詰まることはなさそうです。
開封してとっとと設置。思ったより結構小さくて良い感じです。
もろもろ機器の設定変更を行うのが面倒なので、2.4GHz 帯は以前と同じ SSID と暗号キーに変更してノーメンテで接続できるようにしました。ここポイント。
そして今回の主目的でもある 5GHz 帯ももろもろ設定して利用開始。自分のところのチャネルしか存在しないのは気持ちが良いです!
11n 対応機器を徐々に新しい 5GHz の方へ切り替えを行っています。とりあえずベンチマーク。いつも利用する BNR スピードテストを利用して計測します。このサービス自体が速度の揺らぎが大きいので、数回実行して速度が速かった時の値で比較することにしました。
とりあえず 2.4GHz と 5GHz では AtermWG1800HP2 で測定しても速度差がしっかりと出ているように見えます。WAN側の問題にも見えますが、連続して試しても 5GHz が下回ることは一度もなかったので差はあると断言できます。
5GHz でのベンチマーク最速値
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------ 測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001 測定日時: 2015/02/21 14:35:35 回線/ISP/地域: -------------------------------------------------- 1.NTTPC(WebARENA)1: 43.92Mbps (5.49MB/sec) 2.NTTPC(WebARENA)2: 25.44Mbps (3.18MB/sec) 推定転送速度: 43.92Mbps (5.49MB/sec)
2.4GHz でのベンチマーク最速値
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------ 測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001 測定日時: 2015/02/21 15:01:50 回線/ISP/地域: -------------------------------------------------- 1.NTTPC(WebARENA)1: 13.00Mbps (1.63MB/sec) 2.NTTPC(WebARENA)2: 11.44Mbps (1.43MB/sec) 推定転送速度: 13.00Mbps (1.63MB/sec)
無線LAN区間の速度が改善されたので、最初に思いついたのはバックアップ機器として母艦の Mac につないでいる USB3.0 の外付 HDD を WG1800HP2 の USB ポートへ接続して NAS として利用できるようにしようと考えました。
が、ここで問題が2つ発生しました。無敵と思われた WG1800HP2 の明らかな弱点です。
1つ目の弱点は USB2.0 です。せっかく全ポートがギガで無線も 1300 Mbps なら USB にもこだわって欲しかった。USB2.0 の転送速度じゃ明らかに遅いと感じるます。
2つ目の弱点は接続できるフォーマットが FAT32/FAT16 に限られる点です。母艦の TimeMachine の格納先としても使ってるので、フォーマットは FAT32/FAT16 じゃありません。つまり接続してもマウントできませんでした。
ただ諦めてません。なぜなら WG1800HP2 はメディアサーバ機能を持っているからです。
USB2 の HDD を購入さえすれば、ハイレゾ音源のメディアサーバとして稼働させることができます。現状ハイレゾ音源を管理しているのは母艦の Mac なのですが常時電源をつけていないため不便です。音楽を聞きたいときに何時でも聞ける状態ではないのです。その点、ルータは常時稼働しているためメディアサーバとして最適です。
ちなみに現時点でサポートしている音楽フォーマットは下記のとおりです。
う〜ん・・・ここまで書いておいてハイレゾ・メディアサーバとしては使えないことに気が付きました。flac とかハイレゾ音源に対応してません・・・(´・ω・`)ショボーン
拡張子 | 備考 |
---|---|
lpcm、lpcm1、pcm | リニアPCM(サンプリング周波数: 44.1kHz, チャンネル数: 2chに対応) |
lpcm2 | リニアPCM(サンプリング周波数: 44.1kHz, チャンネル数: 1chに対応) |
lpcm3 | リニアPCM(サンプリング周波数: 48.0kHz, チャンネル数: 2chに対応) |
lpcm4 | リニアPCM(サンプリング周波数: 48.0kHz, チャンネル数: 1chに対応) |
mp3 | MP3 |
3gp、mp4、m4a、adts | AAC |
wma、asf | Windows Media Audio |
気を取り直して、もう一点何とかしたいと考えてた問題が解決しました。
それは 2.4GHz 帯だと電子レンジなどと電波が干渉するため、電子レンジ使用中にハイレゾ再生が途切れてしまう問題です。こちらは 5GHz 帯の 11n に変更することで電波干渉がなくなり、音が途切れなくなりました。
まぁいろいろと使ってみると、WG1800HP2 はベストといえる無線LANルータではないというのが正直な感想ですが、困っていた問題は解決しました。
価格を考えるとコストパフォーマンスは相当良いというのが結論です。
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